2006年07月26日

知っておきたい「雷」の話 第6回

さて今回から対策編です。雷サージから電気製品を守る話です。
 まず防衛のため必要な基礎知識を簡単に並べてみます。ご承知のことが多いと思いますが…。

・雷サージの侵入ルートは、電灯線のほか、電話線、アンテナ、アースがある。これらは退出ルートにもなる。
・雷サージは進入線と退出線がある電気製品が大好きで一番狙われる。テレビ・ビデオ(電灯線−アンテナ)、パソコン・モデム・電話器・ファックス(電灯線−電話線)、給湯器・ウォシュレット(電灯線−アース)
・壊されるのが半導体・ICチップで、これらは雷サージにとても弱い。
・退出路がなくても強い雷サージは侵入しマイコン内蔵のものを壊してしまう(電気ポット・エアコン・ファンヒーター・冷蔵庫など)
・主電源のスイッチを切っても雷サージには効果なし。コンセントを抜いて初めて万全。
・進入線と退出線がある電気製品は両方抜くべきである。しかし電灯線だけでも効果は高い。でもパソコンは電話線、大型液晶TVはアンテナも抜きましょう。高いから。
・面倒なら雷が近づいたらブレーカーを落とせばよい。しかし停電状態になるのだから現実的でない。

コンセントを抜くのが家庭でできる完全な防衛策だが、雷にしばられて留守もできないでは話にならない。

 そこで、コンセントを抜かないで被害に(絶対はありませんので、できるだけ)遭わないための方策を考えてみましょう。
 以下は、避雷器専門大手の音羽電機工業のHP内の、一般家庭の理想的?防雷の図です。雷サージの侵入路にそれぞれ何かが施されています。(つづく)
   ★http://www.otowadenki.co.jp/products/system-02.html

知っておきたい雷の話 第5回

前回の「誘導雷」の話はイマイチ分かり難かったかもしれません。そこでおさらいと、またもっと知りたい方のためにも役に立つ、ホームページがありましたのでご紹介します。ただ文字が小さいので疲れるかもしれませんが、図版入りで割と分かりやすいのでご覧いただけたらと思います。
   ★http://www.spplanning.com/kaminari2.htm

 自然村の誘導雷の被害を管理事務所に聞きました。毎年、どこかで起きていまして、届けがあった内では、給湯器が一番多くこれまで10件以上は確実だそうです。基板の半導体がやられるそうです。次に多いのがテレビで、ほかビデオ、電話、電動シャッター、モデムなど。届出のない場合の方が多いので全体ではかなりあるだろうとの話でした。
 直撃雷による建物などの被害はないそうです。