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なごり雪が消えたカタクリの群生地の一角で恥じらうように咲く、紫紅色で気品のある一輪のカタクリの花(花言葉は初恋)。カタクリの由来は万葉時代の大伴家持(717~785年が、「もののふの おとめらが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花」と歌っている。春が来て躍動する季節可憐な少女たちを想わせて、下向きに咲く古名カタカゴ。春を告げる花として野山に生息していたのだろう。