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知っておきたい「雷」の話 第6回

さて今回から対策編です。雷サージから電気製品を守る話です。
 まず防衛のため必要な基礎知識を簡単に並べてみます。ご承知のことが多いと思いますが…。

・雷サージの侵入ルートは、電灯線のほか、電話線、アンテナ、アースがある。これらは退出ルートにもなる。
・雷サージは進入線と退出線がある電気製品が大好きで一番狙われる。テレビ・ビデオ(電灯線−アンテナ)、パソコン・モデム・電話器・ファックス(電灯線−電話線)、給湯器・ウォシュレット(電灯線−アース)
・壊されるのが半導体・ICチップで、これらは雷サージにとても弱い。
・退出路がなくても強い雷サージは侵入しマイコン内蔵のものを壊してしまう(電気ポット・エアコン・ファンヒーター・冷蔵庫など)
・主電源のスイッチを切っても雷サージには効果なし。コンセントを抜いて初めて万全。
・進入線と退出線がある電気製品は両方抜くべきである。しかし電灯線だけでも効果は高い。でもパソコンは電話線、大型液晶TVはアンテナも抜きましょう。高いから。
・面倒なら雷が近づいたらブレーカーを落とせばよい。しかし停電状態になるのだから現実的でない。

コンセントを抜くのが家庭でできる完全な防衛策だが、雷にしばられて留守もできないでは話にならない。

 そこで、コンセントを抜かないで被害に(絶対はありませんので、できるだけ)遭わないための方策を考えてみましょう。
 以下は、避雷器専門大手の音羽電機工業のHP内の、一般家庭の理想的?防雷の図です。雷サージの侵入路にそれぞれ何かが施されています。(つづく)
   ★http://www.otowadenki.co.jp/products/system-02.html