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「カタクリの花」
金子みすヾの詩集に「つもった雪」がある。
  上の雪 さむかろな。つめたい月がさしていて。
  下の雪 重かろな。何百人ものせていて。
  中の雪 さみしかろな。空も地面(じべた)もみえないで。

 雑木林の中で、雪が積もり落葉の下で、じっと春が来るのを待つたカタクリ。
 雪が解けて、落葉の下から葉が顔を出し、花芽を付けた茎が伸び始めた。
温暖な日が続き、一気に芽が膨らみそこかしこで開花。花弁は高貴な薄紫色で清楚で気品のある下向きに咲くけなげなカタクリの花。
今年も、里山の山肌一面を埋め尽くした。花言葉には「初恋」の他に「嫉妬」「寂しさに耐える」等がある。


<編集部から> 今回の「宮山フォトライブラリー」は特別企画の”カタクリ特集”です。宮山さんに特別お願いして一昨日14日に撮影していただきました。
 今、「自然村の森」のカタクリ群生地は満開です。斜面一面が紫色に見える程です。今週末まではまさに見ごろのピークですが、カタクリは朝晩は花が閉じていますので、日中に訪れるようにしましょう。(世話人)