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ニホンミツバチの分蜂

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今年も、わが巣箱ではニホンミツバチの分蜂(巣別れ)の最盛期を迎えました。新しい女王蜂が生まれると、古い女王バチが巣にいる働きバチを連れて集団で引越す。種の繁栄をはかる習性のため。八十八夜前から雄蜂の巣門の出入りが活発になり分蜂を促す。5月16日、今までいた女王蜂が、3〜5千匹の働きバチを連れて巣を離れる(写真左)。そして女王バチを護って働きバチが塊のようになる分蜂蜂球を作る(写真中)。その後、新しい住みかが見つかると飛び去るが、その前の短い時間に一群を捕獲(写真右)、用意した巣箱に入ってもらう。
 ニホンミツバチの蜜採集は、1年に1回9月ごろに行われる。

<ひとこと> かわら版2008年07月20日掲載の”養蜂家”とは宮山さんです。(世話人)
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<ふたこと・みこと> ミツバチ(養蜂)の歴史は古く、スペインのアラニア洞窟で発見された約1万年前の壁画に蜂の巣から蜜を取る女性の姿が描かれ、エジプトのピラミッド内部で見つかった蜂蜜はまだ食べられる状態であった。メソポタミア文明の象形文字にも蜂蜜に関する事がらが見つかった。
 日本の文献上最初にミツバチが明記されたのは日本書紀(643年)の中で、分蜂群の事が記載されている。
 中世のヨーロッパでは、修道院で照明用のロウソクの原料に蜜蝋(みつろう)養蜂が盛んに行われた。近代になってもヨーロッパの都市では市街化の緑化時に蜜源植物となる樹木を植樹する事が多い。町の文化教室でも「養蜂講座」があるという。
 これだけ長い間、惹きつける魅力は「甘〜い、蜜の味…」かな。(宮山)