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読者から

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一人東京で自然村に思いを寄せるたびに放射線に対する一抹の不安を感じていました。しかし、そこに行って見ると、毎年夏になると経験した素晴らしいもの全てがありました。

朝の清涼な空気、小鳥たちのさえずり、ヒグラシの大合唱、森の匂い、何をとっても以前の自然村と変わっているところなんか全く見当たりませんでした。

その景色を眺めながら、しみじみと、あの地震が、放射能が恨めしくてなりませんでした。せめて原発事故さえ無ければ、この何とも言えない気持ちの悪い不安感はなかったはずだったと思いました。

でも残念なことに、事実はかなり厳しい環境に曝されていることを認めざるを得ません。これまで政府や東電に対して不満が言い続けられてきましたが、それでも動いてくれないことも分かってきました。放射能に対する考え方も人によってかなり温度差があることも分かりました。怖さを知らずにいる人、危険だと知っていても開き直らざるを得ない人、真剣に避難を考えている人と本当に様々です。

牛肉の汚染が報じられていますが、西日本の人たちも他人事として見過ごすことのできないことになってきました。牛肉は高価なので検査もすることができるのでしょうが、豚やニワトリはどうなのでしょうか。野菜は、魚や海藻などの水産物は、一体どうなのでしょうか。恐らく、どれも多かれ少なかれ汚染されていて、これからは日本人全員がそのような食料を食べ続けて行かねばならないのだと思います。

3月11日を境に日本は変わってしまいました。どのようにしても、汚染された森や大地は元には戻らないのです。この国に生まれ、この国で暮らしていく限り、この事実を受け入れざるを得ないのです。何の罪もない子供たちがその未来に少しでも希望を持てるように大人がこの汚染された食料を引き受け、子供たちにはなるべく安全なものを口に出来るようにするのがこれからの日本の大人の責任だと思っています。

自然村の命あるもの全てが、何もなかったかのように季節の行事を繰り返す様子に触れ、私たち人間も一日も早くそんな暮らしを始めなければと思いました。

そんな気付きを教えてもらった自然村での二泊三日の滞在に感謝です。

P子
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★P子さん 投稿ありがとうございます。あらためて原発のこと、しみじみと考えることができました。かわら版ではこの問題に今後も真剣に取り組んで行きますので、またの投稿を心からお待ちしています。       (世話人)