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読者から

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只今、高木仁三郎著「食卓にあがった死の灰」を読んでます。チェルノブイリ事故による食品汚染の実態をリポートした本です。今回の日本の対応と同様にヨーロッパ各国の政府対応は後手後手であったのが分かり、日本はそれを反面教師とすることなく、まったく同じような対応に終始していることに改めて怒りを覚えました。当時、日本政府は輸入食品は370ベクレルを基準値として、それ以上のものが検知されると、受入れを拒否し、送り返していたのですが、今回はその基準値を500ベクレルに上げざるを得なくなったということも残念でなりません。

この本を読んでいると、食品の汚染は数年先まで深刻な状況が続きそうな感じがしてきます。特に、食物連鎖の最上位にいる人間がもっとも汚染濃度が高くなってしまう食材を食べることになることになるのだそうです。NHKのクローズアップ現代では民間での食品検査の開示に関するリポートをしてましたが、この動きが更に広がり、基準値も自主的に低い数字にして行くようなことになってほしいと思います。ヨーロッパの各国も結局は基準値を高めに設定したままで、自ら厳しくすることはなかったようです。だから、日本の政府も同じようなことになるのでしょう。

時の経過と共に皆の意識が鈍感になることが気になります。これからの課題は食品からの内部被曝であることを念頭に、自主防衛することが大切です。
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★Xさん、投稿ありがとうございます。Xさんに教えてもらうまで高木仁三郎さんは名前しか知りませんでした。本を買って読んで思った以上に立派なひとで頭が下がりました。編集部”絶対オススメ”の一冊です。
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